簡単に気軽に染められる!タイダイ染めとは何かなどをわかりやすく解説します
染物といえば鍋でじっくりと煮込んだりと、手間のかかるイメージを持つ方も多いのではないでしょうか。
タイダイ染めは、絞った布に直接染料を掛けるだけという技法で、自宅でも気軽に楽しめる染め方となっています。
絞った模様は絞り方によって仕上がりが異なるため、同じ模様が生まれることはなく、世界でたった一つのオリジナルに仕上げることができます。
伝統的な染物体験を大人から子供まで、気軽に楽しめるため、自由研究の題材としてもおすすめです。
どのような形の模様ができるのかといったイメージをしながら染めれば、さらに楽しむこともできます。
ここではそんなタイダイ染めについて紹介していきます。
タイダイ染めの基礎知識
タイダイとは、絞るという意味を持つTaiと染めるという意味を持つDyeという言葉が組み合わさってできた言葉で、タイダイ染めは、布を糸などで絞ってから直接染料を掛けてる技法になります。
熱した窯に染料と生地を入れ煮込みながら染色する一般的な染め方と違い、絞った生地に直接染料をかけて染めるタイダイ染めは、手軽に染められて独特な模様に仕上がるのが大きな特徴となっており、完成するまでどのように仕上がっているわからないのも楽しみだといえます。
また、一般的な技法で染められたものと違い、好きなカラーを何種類も混ぜて染めることができるというのもタイダイ染めならではとなっています。
タイダイ染めは絞り方によって表現できる模様が異なるため、デザインを決めずに染めることでオリジナル感を楽しめる染め方ではありますが、こういった模様に仕上げたいとイメージがある場合は、絞る際の技術が必要になります。
表現できる模様にはマーブル模様、まだら模様、豆絞り模様、タイル模様と種類が豊富にあるため、イメージがある方は是非挑戦してみるのも良いでしょう。
初心者の方は比較的簡単な、まだらや豆絞りなどから挑戦してみるのがおすすめです。
タイダイ染めをするさいに必要な道具と手順
タイダイ染めは、自宅でも手軽に行うことができます。
タイダイ染めをするために必要な道具は、染色するTシャツ・水染め染料・固着剤・色止め材・塩・バケツ・染料を詰めるボトル・ゴム手袋・輪ゴム・ワイヤーネットです。
Tシャツは。
薄くて柔らかくコットンや麻でできているものを使用することで染料が浸透しやすく発色も良くなります。
逆にナイロンやポリエステルは染まりにくいのでやめておいた方が良いでしょう。
Tシャツは染める前にのりを落とすために一度洗濯しておきます。
このとき柔軟剤や漂白剤は使用しないようにしてください。
タイダイ染めの手順として、ます最初にTシャツを仕上げたい模様に合わせて縛ります。
お湯を入れたバケツに固着剤と塩を入れ、その中にTシャツをいれ、15分ほどつけておきます。
その間に染めるための液をつくります。
15分経ったらTシャツを取り出しワイヤーネットの上に乗せてボトルに入れた染料を掛けていきます。
その後染料が馴染むまで24時間放置したら、輪ゴムを取り余分な染料を洗い流します。
バケツにお湯と色止め材を入れて15分ほどTシャツを浸したら、水が透明になるまですすぎ脱水して陰干しすれば完成です。
タイダイ染めの定番な模様を紹介
タイダイ染めの絞り方と模様について紹介していきます。
タイダイ染めの模様には、まだら・豆縛り・タイル・じゃばら・マーブル・幾何学・サークルといった種類があります。
それぞれ印象などが大きく異なるため、自分のイメージする模様に是非チャレンジしてみて下さい。
まず初めて挑戦するという方におすすめなのが、マーブルやまだら、豆縛りです。
マーブルは絞る必要もなく、染料を好きなようにかけてもみ込めば完成です。
まだらと豆縛りはどちらも縛るだけですが、使用する色や縛る位置で大きく印象が変わります。
豆縛りは縛り方次第で模様の大きさも変えられるので、分かりやすいのが特徴です。
タイルは比較的成功しやすい縛り方で、Tシャツを大きめのじゃばらに折って縛り、染料を掛けます。
しっかりとしみ込ませるのがポイントです。
インパクトはありますが、うまく表現するための難易度が高いのが幾何学とサークルになります。
特に幾何学模様は、初心者には難しいので動画などを参考にしてみるのが良いでしょう。
マーブル模様の場合は、サークルの中心にしたい部分を決めたら、そこから生地を引っ張りながら円形にまとめていきます。
形が崩れないようにしっかりと紐や輪ゴムで複数個所固定するようにしましょう。
まとめ
タイダイ染めは必要な道具なども手軽に揃えることができて挑戦しやすいのが最大の魅力です。
染めるものはTシャツではなく、普通の布でも可能なので、実験として楽しんでみてはいかがでしょうか。
特に難易度が高い絞り方に挑戦してみたい方は、他の布や古くなったTシャツなどで練習して絞り方と模様の仕組みについて、コツを掴んでから挑戦することをおすすめします。
オリジナルTシャツを作って親子で合わせてみたりするのも素敵ですね。
汚れてしまったTシャツや、古くなってしまったTシャツをリメイクして蘇らせることも可能なタイダイ染めに興味のある方は一度チャレンジしてみてはいかがですか。
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